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チェコビール巡りその2 チェスケー・ブディェヨヴィツェ

 プルゼニュを後にして、チェスケー・ブディェヨヴィツェに参りました。こちらはチェコ二大ビールの一つブディェヨヴィツキー・ブドヴァル(ブドヴァイゼル・ブドヴァルとも。以下長いのでブドヴァル)が作られている街です。
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 日本ではバドバーと呼ばれたりしています。
 残念ながら日本ではこの会社は、アメリカのバドワイザー社との商標登録を巡る訴訟問題で有名なのですが、ビールはかなり美味しく、私はプラズドロイ同様楽しみにしておりました。

 今回はプルゼニュでの失敗を糧にしっかり工場見学に参加しております。
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 私は英語のツアーに参加しました。地下300メートルから水を汲み上げているだとか、クリスマス休み以外は稼動しているだとかかなり細かいところまで丁寧に説明してくれます。
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 下は箱詰め直前の瓶の動画です。(※音が出ます。)

 世界的に有名な企業であるものの意外にこじんまりとした工場でして、瓶のリユースの処理と瓶詰めの処理を同じフロアでやっていたところが少々驚きました。

 終盤にはビールの試飲をさせてくれました。
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 一人味わって飲んでしまっておりまして、説明のお姉さんも待ってくれていました・・・。

 工場見学の後は例によって併設ビアホールに向かっております。
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 コースターを大量にいただいたり、カウンターに入ってビールを注がせてもらったり、おまけしてもらったり・・・と、かなり色々親切にされました(涙)
 生ブドヴァルの味は楽しみにしていただけあってやはりかなり美味しかったです。
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 プラズドロイと比べると、色はプラズドロイのほうが好きですが、香りはどちらも鮮烈で素晴らしく、後味がややまろやかなため飲んだときの爽快感はブドヴァルの方があるかと思います。コクがあるながらもゴクゴク飲めるタイプです。
 しかし何よりも、ビジターホール・工場・ビアホールと親切にされっぱなしだったので、私はブドヴァルを応援しようかと思います。バドワイザー社の圧力にも負けないで欲しいものです・・・。
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チェコビール巡りその1 プルゼニュ

 カルロヴィ・ヴァリの後はピルスナービール発祥の地、プルゼニュ(plzen)に参りました。本場のプルゼニュスキー・プラズドロイ(ピルスナー・ウルケル)が飲みたくて行ったと言っても過言ではありません。
 プルゼニュ到着早々、プルゼニュスキー・プラズドロイの工場を目指しました。
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 工場はなかなか立派な建物です。が・・・、もともと工場見学をさせてもらうつもりでやってきたものの、見学ツアーの時間が合わなくて泣く泣く諦めました・・・(涙)
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 一通り見られる範囲の敷地内を回った後、気を取り直して工場併設のビアホールに向かいました。
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 こちらの工場で作っているプルゼニュスキー・プラズドロイガンブリヌスの2つのブランドのビールを両方飲んだのですが、さすがに美味しかったです!
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 お次はビール醸造博物館に向かいました。
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 どこから来たと聞かれ「日本からです」と答えると、日本語のパンフレットと市内のビアホール3軒のうちどちらかでグラス一杯のビールと交換してくれるコインを渡されました。ちょっとした心配りがステキです。
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 博物館の展示はありがちなもので客も少なかったのですが、併設しているビアホールには昼間から大勢の客が居りました(笑) 皆さんビール大好きですね。
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 街の中心部、共和国広場にある聖バルトロミェイ教会には塔がありまして、「馬鹿と煙は高いところが好き」の言い伝えどおり、高いところが好きな私は酔い覚ましをかねて上ってきました。
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 プルゼニュは、なかなか味のあるこじんまりとした工業の街です。


国際的保養地 カルロヴィ・ヴァリ

 プラハの観光は最後のお楽しみにとっておき、まずカルロヴィ・ヴァリから巡るかブルノから巡るかで迷ったのですが、仕事と長旅で疲れていたこともあり、近場で且つ保養地のカルロヴィ・ヴァリに行くことにしました。

 カルロヴィ・ヴァリ(Karlovy Vary)「カルロの温泉」という意味なのですが、カルロ4世が鹿狩りの最中に温泉を見つけ、自分の名を付けたと言われています。
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 「狩りの最中に温泉を見つけ・・・」のくだりでピンと来た方がいらっしゃると思いますが、世界的に良くある話なんですね。因みに草津とは姉妹都市となっています。
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 ここの温泉は日本のように浸かるものではなく飲むものでして、下図のようなカップに汲み、柄のところから吸って飲みます。
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 ただあまり美味しくは無く、「スパワッフル」という日本で言うところの「ゴーフル」のようなお菓子を食べながら味を誤魔化し誤魔化し飲みます。
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 順に飲泉施設を紹介して行きます。まずはサドヴァー・コロナーダです。ドヴォルザーク公園と繋がっていましてメルヘンチックな建物です。
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 ムリーンスカー・コロナーダです。プラハの国民劇場と同じ建築士が設計したかなりカッコいい建物です。
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 ウジーデルニー・コロナーダです。間欠泉が有名なところでTVの旅番組などで見た方もいらっしゃると思います。
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 最後にトルジニー・コロナーダです。カレル4世が見つけ足の治療をしたと言われています。
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 カルロヴィ・ヴァリはさすが保養地だけあって風景もきれいでした。
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 平日に行ったのですが観光客で結構賑わっております。ヨーロッパ各国から保養に来るそうで、「さすが国際的な保養地だ」と感心してしまいました。

 なおカルロヴィ・ヴァリは、私が「チェコの養命酒」として旅行中愛飲していた「ベヘロフカ」という薬草酒の製造地でもあります。
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チェコに行ってきました。

 9月に1つ仕事を終え11月から新しい仕事が始まることもあり、休みを取ってチェコとドイツに行ってきました。(※ドイツは最終日ストップオーバーでのフランクフルトのみです。)
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 あまり時間がなかったのとのんびりしたかったため、チェコでは「プラハ」「カルロヴィ・ヴァリ」「プルゼニュ」「チェスキー・ブディェヨヴィツェ」「チェスキー・クルムロフ」とボヘミア地方の街のみを反時計回りに巡っております。
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 航空券と初日・最終日のホテル以外の予約は取らず、今回も気分や体調まかせの行き当たりばったり旅でしたが、行く先々で何かと親切にされ、食べ物も美味しく景色はきれいで、かなり充実した旅となりました。

まずは小ネタから・・・
・出発前日、荷物の準備途中で仕事の疲れから睡魔に襲われ仮眠を取ったところ、目覚めたのは何と家を出る予定の時刻でした。朝早い便だったため電車の接続がかなり悪く万事休すかと思いましたが、15分後の電車でも駅間を走ればギリギリ間に合うことが判明し、「最悪、パスポートとお金と予約確認書だけあれば何とかなる!」と自分に言い聞かせ、準備途中でテーブルに置いたもの全て詰め込み、また服は旅行のために買ったものではなく出社時の服や普段着を適当に詰め、観葉植物の手入れもそこそこに急いで飛び出しました。スカイライナーに乗るまではかなり暗かったです。

・プラハは東京の12月くらいの気温で、フランクフルトは真冬の気温でした。前述の理由でまともな上着を持っていなかった私は途中まで我慢し続けたのですが、2度目のプラハで朝、気温マイナス0.2℃の表記を見て大人しく上着を買うことにしました。

iPhoneが大活躍でした。
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 家族や友人・同僚との連絡は勿論、位置の確認・PDFに変換したガイドブック類の閲覧・日本情勢のチェック・各種調べもの・待ち時間の暇つぶし・・・等々、兎に角様々な用途で私を助けてくれました。間違いなく今回の旅のMVP(PはPossessionのPで)です。
 子供の頃に見た、空想科学系番組の登場人物が持つ端末をほぼ実現していますね。

・他の日本人観光客はツアーで来られている方ばかりで年齢層も高かったです。
 初日のホテルで別々の会社の日本人ツアコン同士の言い争いを見ました。何故か英語で、発音のきれいな方が押しまくって勝ったのですが、それぞれ15人くらいを引き連れ「レディースのヘッドの小競り合い」といった感じでした。なお、この一件から最終日までツアーでは使わないようなプチホテルに泊まるようにしました・・・。

・チェコの方からすると私はかなーり若く見えるようでして、それが親切にされた一因かもしれません。日本人は大抵同様に大量のサバを読めると思います。

 しばらくチェコネタで更新をしていきます。


川原湯温泉に行ってきました。

 ここ数年来、行きたいと思っていたものの、なかなか行くことが出来なかった川原湯温泉(かわらゆおんせん)に、先日ついに行ってまいりました。
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 川原湯温泉は源頼朝が狩りの最中に発見したと言われ、松尾芭蕉や若山牧水、与謝野晶子なども好んだ歴史のある温泉なのですが、八ッ場ダムの水没予定地であることから、ここ数十年は温泉以外のことで注目を浴びている、どこか寂しげな感じがする温泉です。

 鄙びた温泉が大好きな私は、本当は何泊かしたかったのですが、泣く泣く共同浴場めぐりで我慢しました。しかし全て源泉掛け流しの素晴らしい湯質の温泉なのです。
 順に巡った施設を紹介していきます。

 まずは「聖天様露天風呂」です。男女和合の神様、聖天様を祭った祠の下にある露天風呂です。
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 入浴料は100円です。混浴で脱衣場にも男女の仕切りが無いようなところは、さすが聖天様のお風呂だと感心してしまいました。
 湯舟の奥に見える、木に結わえたものはミツバチの巣箱です。
 また聖天様の祠には男性器や女性器を模ったものが祀られておりました。

 お次は「笹湯」です。聖天様露天風呂からすぐのところにありますが、案内板等が無いため迷ってしまいました。
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 こちらは男湯と女湯とでしっかりと分かれております。入浴料は300円です。建物は古いのですが町の人がきれいに掃除をしておりまして清潔です。

 次は足湯です。八ッ場ダムの水没に備えて群馬県が掘った新源泉のお湯を利用しております。足湯はかなり温めなのですが、隣に温泉玉子が作れる施設が併設されており、どちらも無料で利用できます。
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 最後は「王湯」です。一番立派な施設です。
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 こちらも内湯、露天風呂ともに男女別となっています。入浴料は300円で休憩は600円です。近辺の旅館はこちらの源泉を引いて利用しているのだそうです。

 川原湯温泉の源泉は大体80℃くらいでして、水でぬるめながら入ります。
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 温泉に入った後は吾妻渓谷を散策しました。橋の上から風景をボーっと眺めておりましたが、紅葉の季節はさらに素晴らしい景色になるとのことです。
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 しかしこちらの渓谷も水没予定地域なのですよね・・・。素朴で美しい温泉町がとてもとても惜しく感じます。

 次はもっとのんびり滞在したいです。


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