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チェコ鉄道の旅

 今回の旅ではプルゼニュ-チェスケー・ブディェヨヴィツェ間、チェスケー・ブディェヨヴィツェ-チェスキー・クルムロフ間、チェスケー・ブディェヨヴィツェ-プラハ間と3区間をチェコ鉄道で移動しました。チェスケー・ブディェヨヴィツェ-チェスキー・クルムロフ間は往復しております。
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 チェコ鉄道(České dráhy)はチェコ国鉄の後継として1993年に設立されました。日本で言うところのJRみたいなものです。国際線・国内線とあり、私が乗った国内線の車両は少々古めでした。

 切符を買うのは拍子抜けするくらい簡単でして、行き先・人数・客室ランク(1等か2等)を伝えるだけです。列車や座席の指定はありませんでした。切符の売り切れの心配もそうないかと思います。
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 なお、駅のインフォメーションや切符売り場で、経由地を含めた発車時間・所要時間・到着時間が記されたルート案内を印刷してくれます。(上図左側)非常に親切なサービスでかなり役立ちました。列車の指定は無いのでどの列車に乗っても大丈夫です。

 車内では、選んだランクの客室に入って好きな座席に座ります。
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 切符を買った際、1等を指定したはずが(通じなかったのか)2等になっており、検札が来るまで気が付かず1等に居て、その後2等に移った・・・ということがあったのですが、1等と2等の違いは客席の横幅の違いだけでした。1等のお得感はあまりないかと思います。

 下は駅舎です。順にプルゼニュ駅、チェスケー・ブディェヨヴィツェ駅、チェスキー・クルムロフ駅、プラハ中央駅とカルロヴィ・ヴァリ駅です。プラハ中央駅はかなり近代的でした。
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 非常にチェコ的だと思ったのは、列車の窓ガラスにビール瓶のポイ捨て禁止ラベルが貼ってあったことです。
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 客室ではいろいろと話しかけてもらいまして・・・、車窓からの風景はあまり撮れなかったのですが、農園や街並みなど非常にきれいで地平線を見ることも出来ます。風景の美しさでは今まで乗った他国の鉄道の中では群を抜いたものがありました。


チェコ料理

 私の食べたチェコ料理を挙げていきます。

 まずは定番のヴェプショ・クネドロ・ゼロ(Vepřo-knedlo-zelo)です。
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 ローストポーク(ヴェプショ)とクネドリーキというチェコの蒸しパン(クネドロ)と酢漬けキャベツ(ゼロ)の組み合わせです。定番だけあってチェコ人も結構注文します。たんぱく質も炭水化物も野菜も取れてバランスの良い一皿かと思います。
 私はビールとこれでもうお腹一杯になりました。クネドリーキは蒸しパンでソースがしみて美味しいのですが、これとは別にパンが付いたりします(笑)

 ローストポークでなく、ローストダックにしたものがペチェナ・カフナ(Pečená kachna)です。
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 これも量が多くて苦戦しました・・・。

 お次はスマジニー・シール(Smažený Sýr)です。
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 外はカリカリで中はトロトロのチーズフライでして、ビールには良く合いました。ビアホール(ホスポダ:Hospoda)ではちょくちょく注文しました。

 寒い国であることから、スープも充実しておりました。有名どころはチブラチュカ(Cibulačka)というオニオンスープとチェスネチカ(Česnečka)というガーリックスープです。チーズが入っていて具も多く、濃厚な味わいです。
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 ビールのお供、ソーセージには刻んだ西洋わさびがつけあわせで出てきます。
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 わさびの好きな私は、これだけ追加注文しようかと真剣に思ったことがありました。

 ソーセージといえば、フランスパンを縦方向に穴を開け、ソーセージを挿し込んでケチャップとマスタードをかけた「ユーロドッグ」というものがプラハ城近くで飛ぶように売れていました。
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 チェコの女子高生と思しき女の子が特大サイズを注文して仲間にびっくりされていたのが面白かったです。

 プラハではプラハハムが朝食には必ず出てきました。
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 チェコのレストランはどこも日本人の私にとっては量がとても多く、またビールを飲んでいたことから、あまり多くの種類に挑戦できなかったのが少々悔やまれます・・・。
 あと個人的に気になったのは、イタリア料理のレストランやピザスタンドがかなり多かったことです。チェコではイタリア料理が受けるのでしょうか?

 おまけ:WiFi接続目的で入ったスーパーのフードコートで変わった日本食?を見つけました。カツの載ったやきそばとブロッコリー&豆腐炒めです。
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 店の休憩時間で挑戦できなかったのが残念です。


ヨーロッパの魔法の都・プラハ その2

 引き続きプラハで印象に残ったものをご紹介して行きます。

 フランツ・カフカ博物館です。
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 博物館前に立つ、2体の大人の立小便像がいきなりシュールです。
 作風が作風だけに展示はBGMを含めかなーり暗いものだったのですが、受付をされていた上品なご婦人が、しきりに日本語で話しかけてきたりとすごく明るく、そのギャップが面白かったです。
 カフカがらみとしては、カフカの生家にも行ってみました。
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 ムハ美術館(個人的に通称「ムハ美」)は旅行前から楽しみにしておりましたが・・・
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 私が行った際は、日本人とアメリカ人※ばかりでした。ムハの生い立ちは詳しく分かります。(※話しかけられて判明)

 「プラハの春」「ビロード革命」の舞台、ヴァーツラフ広場です。
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 この辺りはプラハ一の繁華街となっておりまして、私はここで寒さに負けて上着を買いました・・・。

 国立博物館です。カフェなども入っておりますが展示は結構地味でして、且つ職員の監視も鋭く、社会主義時代の名残を感じます。
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 スメタナ博物館です。
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 日本では「モルダウ」※でおなじみスメタナですが、博物館の立地がヴルタヴァ川沿いで、スメタナ像がヴルタヴァ川を背にしているところがさすがです。(※モルダウはヴルタヴァをドイツ語にしたもの)

 国民劇場です。ルネッサンス様式の建物です。チェコ人のシンボルだけあってなかなかカッコいい造りです。
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 最後に旧市街から・・・
 ティーン教会(ゴシック様式)・旧市庁舎(ゴシック様式)・聖ミクラーシュ教会(バロック様式)・ヤン・フス像です。
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 まだまだ見所は沢山ありまして、一週間プラハ観光だけという日本人旅行者の方もいらっしゃいました。皆様も行かれたら魔法にかかること請け合いです!


ヨーロッパの魔法の都・プラハ その1

 チェスキー・クルムロフの次はプラハです。
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 ロマネスク・ゴシック・ルネッサンス・バロック・ロココ・アール・ヌーヴォー・キュビズム・・と様々な様式の歴史的建築物が存在し、「ヨーロッパの魔法の都」「建築博物館の街」等と讃えられております。また、街全体が世界遺産となっております。

 プラハ城近辺から印象に残ったものをご紹介して参ります。
 まずはヴルタヴァ川に架かるプラハ最古の石橋、カレル橋です。
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 カレル橋には30体の聖人像が立てられているのですが、主にチェックすべきは、一番人気ヤン・ネポムツキー像と日本人になじみ深いフランシスコ・ザヴィエル像でしょう。
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 ヤン・ネポムツキー像の台座のレリーフは触ると願いが叶うと言われておりまして、家族全員の幸せとチェコへの再訪を願いながら触りました。

 プラハ城の正門です。
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 入ってすぐに立つ聖ヴィート大聖堂(ゴシック様式)です。内部のステンドガラス群がきれいでした。
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 国立美術館と聖イジー教会です。聖イジー教会はロマネスク様式の建築(白い塔)にバロック様式の入口部(茶色の建物)をつけたものとのことです。
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 毎正時に衛兵の交代式が行われるのですが、正午のものが一番大々的です。
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 結構人気がありまして、平日の昼間にかかわらず見学ポジション取りには激しいものがありました。

 旧登城道から見た景色です。
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 衛兵はこのように立っています。
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 ベタに横に並んで記念撮影を撮る人が多かったです。子供がちょっかいを出しても、若者が笑わせにかかっても直立不動で無表情を貫き通していました。私には真似できません・・・。
 

 プラハ城はカフェや可愛いグッズを売る土産物屋などがあり、城の近辺に大道芸人などもいたりして、丸一日楽しめそうな場所です。
 どうでも良い話なのですが、私は何故か黄金小路の画像を撮り損ねてしまっているんですよね・・・。


チェスキー・クルムロフ歴史地区

 チェスケー・ブディェヨヴィツェの後はチェスキー・クルムロフに参りました。ここは旅行前より必ず訪れようと思っていたところです。
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 なかなか波乱に満ちた歴史をもつ街ではありますが(詳しくはこちらを。)素晴らしく美しく甦りまして、現在では「世界で最も美しい町のひとつ」とか「眠れる森の美女」と讃えられており、街全体が世界遺産にもなっております。

 街の一番の見所はやはりチェスキー・クルムロフ城です。昼もきれいなのですが、夜にはライトアップもされて幻想的な姿を見せてくれます。
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 城の塔は登ることができまして、例によって高いところが好きな私は当然登ってみました。
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 上着を持っておらず、寒いくせにぶるぶる震えながら、なんだかんだ1時間ほど塔の上で街の景色を眺めておりました。

 ちなみに私は城の西側のヴルタヴァ川側道が、観光客が少なく景色もきれいで気に入ってしまいまして、昼食をとりつつ日向ぼっこをしながら3時間ほどぼーっとしておりました。ここの風景が下の2点です。
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 城や教会だけでなく、旧市街の街並みも見ていて飽きません。
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 おまけ:こちらは日本人も多く訪れるようで、修復工事中の塔の注意書きに、チェコ語・ドイツ語・英語と並んで日本語がありました。
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 チェスキー・クルムロフもこじんまりとしておりましたが「眠れる森の美女」のニックネームに相応しい、落ち着いたきれいな街で、のんびり心豊かな時間を過ごすことが出来ました。
 きれいなホテルが多く、ホテル代も他の町に比べて安いのでかなりのおすすめ観光地です。


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