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ウズベキスタン鉄道の旅

 今回、都市間の移動には全て鉄道を使いました。
 タシケント→ブハラ、ブハラ→サマルカンド、サマルカンド→タシケントと3回乗っています。
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 切符はこのようなもので3回とも同じ紙でした。購入には現地人も外国人もパスポートが必要で名前やパスポート番号まで記されます。
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 ブハラ駅で切符を買おうと列に並んでいた際、強引な割り込みが何度か続いて閉口していたら、窓口の女性が彼らを一喝して私を優先してくれたという心温まる出来事がありました。私には笑顔でカッコ良かったです。

 今回乗ったのは時間の関係で3回とも「特急シャルク号」だったのですが、他の特急とは客車が違うだけで牽引車は使いまわしのようです。
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 冒頭の牽引車の他にこのようなものもありました。
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 しかしこちらの牽引車の方が新しく、有名であるようです。

 シャルク号一等車のシートです。大昔のマッサージチェアのようですが座り心地は悪く無かったです。
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 シートの前のテーブルにはテレビが付いています。
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 長旅で退屈しないよう映画を流してくれるのですが、私が見たものは「貧乏な青年と大金持ちのお嬢様が相思相愛で恋をしているのだが、お嬢様の両親の反対やお嬢様自身のプライドが邪魔をしていて、紆余曲折の末、お嬢様がやっと真実の愛に目覚めたときに、青年は恋敵の金持ちが雇ったならず者に殺されてしまい、良心の呵責からお嬢様も自殺する・・・。」といったものや「札付きの不良少年が悪事を重ねていたものの更生して行き、支えてくれた女性と結婚式を挙げている最中に昔の敵に刺殺される・・・。」といった救いの無い内容のものばかりで、異国の地でなんとも言えない気分にさせてくれました。

 下の画像は順にタシケント駅・ブハラ駅・サマルカンド駅の正面です。ブハラ駅は「VOKZAL」(駅)としか表記しておらず、無骨な感じです。
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 以下、取り留めなく・・・
 ブハラ駅の時刻表です。列車の本数が少ないことがお分かりいただけるかと思います。
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 ウズベキスタンでは列車の本数が少ないので、乗る列車を選ぶのは非常に簡単ですが、同じ理由で切符の売り切れが多いようなので事前に購入しておいた方が無難です。

 私が乗らなかった「特急レギスタン号」の客車です。レギスタン号はタシケント・サマルカンド間のみを走っています。
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 ブハラ駅では朝早い列車に乗らなくては行けなかったため、日の出を見ることができました。
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 車窓から見える景色はずっと荒地が続くというものでした。しかし退屈はしなかったです。
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 最後にサマルカンド駅に到着するシャルク号の動画です。(※音が出ます。)

 ウズベキスタン鉄道の旅は概ね快適でした。


パワースポットいろいろ

 私は結構縁起を担ぐタイプなのですが、旅行中に縁起が良いと言われる場所がいくつかありましたので、巡ってみました。

 まずはブハラのイスマイル・サーマーニ廟です。
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 願い事を唱えながら時計回りに3周するとその願いが叶うとのことで、家族全員の健康と幸せをお願いしながら3周しました。

 その言い伝えは結構有名みたいで、地元の方もお願いしております。
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 次は同じくブハラのバハウッディン内にある「願いの木」です。
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 非常に有名なスポットのようで、老若男女・観光客・参拝客・警察官問わず、ひっきりなしに人が集まっていました。下をくぐったり、触ったり、木の洞に布やお金を詰めたり(子宝に恵まれるらしいです)、爪で木を削って(良いのか?!)小袋にしまっていたり・・・とそれぞれのアプローチでお願いをしております。
 私は木を触って下をくぐってお賽銭を入れて、家族全員の健康と幸せをお願いしました。

 次はサマルカンドのビビハニム・モスク中庭にあり、ウルグベクが寄進したと言われる「書見台(ラウヒ)」です。
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 これまた願い事を唱えながら時計回りに3周するとその願いが叶うとのことで、家族全員の健康と幸せをお願いしながら3周しました。

 ちなみにビビハニム・モスクに行った後の昼食のチャイに茶柱が立っておりまして、すかさず飲み干しました。
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 お願いした後に縁起が良すぎて一人で笑ってしまいました。ありがたいありがたい~。


サマルカンド おまけ

 レギスタン広場向かって左側にあるウルグベク・メドレセ(サマルカンド校)ですが、
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 20世紀前半にはミナレットが傾いてしまったり、広場に店や家が立ち並んでしまったり・・・と大変だったようです。
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 今回、このかつて傾いていた右のミナレットに登ってきました。
 この辺りを警備している警察官から「良い景色だから登らないか?その代わり・・・」と袖の下を要求されまして、応じてしまったわけです。ちなみに私は手持ちの金が少ないことをアピールし続けまして、言い値の半額にまでは値下げしてもらっています(笑
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 ミナレット内部はあまり整備されておらず足場が悪いので、私と同じように登る方は気をつけてください。

 向かいのシェルドル・メドレセです。偶像崇拝禁止なのに描いてしまった顔もくっきりです。
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 ビビハニムモスクやグリ・アミール廟、アフラシャブの丘もはっきり見えます。
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 この警察官は、いろいろな観光客に声をかけているようで、私が降りてすぐに次の「客」が登っていました。
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 ウルグベク先生はどう思うでしょうか?


サマルカンド 文化交差路

 ブハラの次に行ったのがサマルカンドです。中国では唐の時代に「康国」と呼ばれておりました。快晴が続く空とモスクの色から「青の都」というニックネームもあります。
 同じく、印象に残ったスポットを紹介して行きます。

 まずはティムールが埋葬されているグリ・アミール廟です。夜にはライトアップされます。
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 ティムールの棺のレプリカです。本物はこれと同様の配置で地下にあるのだそうです。
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 埋葬されているティムールの像はここの近く、道路の交差点内にありました。タシケントのものと違い座っていますね。
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 サマルカンド一の見所、レギスタン広場です。順に昼・夜・朝のレギスタン広場です。
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 ティムールの妃、ビビハニムのモスクと廟です。
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 ビビハニム・モスクは完成を焦ったため、当時から雑なつくりだったようですが、今も中は崩れそうで改修中でした。

 ウルグベク天文台のウルグベク像です。ティムールの孫で、教育に熱心で、自分も世界最先端の学者とすごい方です。像も賢そうに作られますね。
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 天文台と六文儀跡です。
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 シャーヒズィンダ廟群の正面です。
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 英語のできる地元の人と話した際、「他の国に行って、ウズベキスタンから来たというよりも、サマルカンドから来たと言った方が分かってもらえる。」という話を聞きました。
 そんな地元人も誇りにするような、きれいで落ち着いた町でした。


ブハラ おまけ

 ブハラのおまけ編です。

 1km以上離れたブハラ旧市街からのカラーン・ミナレットです。常に目印になりますね。
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 ナディール・ディヴァンベギ・メドレセです。偶像崇拝禁止のイスラムの教義に反して、入口中央部の太陽に顔を描いてしまっています・・・。勢いで思わずやってしまったのでしょうか。
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 しかしその顔は結構なゆるキャラ系です。

 土産物屋が立ち並ぶところにワインテイスティングのお店がありました。左が店主のジャマールさんです。親切な方で英語でかなり丁寧にワインの説明をしてくれます。
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 女性にはかなり飲みやすいワインのラインナップだと思います。
 このお店には来店者が感想を書いていく立派なノートがありまして、中に日本人観光客が冗談で「田崎真也」「川島なお美」の名で感想を書いたものがあったのですが、ジャマール氏はどうも本気に受け取っているようで・・・、ノートを私に見せてくれながら「日本で有名なソムリエと女優が来たんだ!彼らを知っているか?」とニコニコしながら説明してくれました。
 かなり優しくしてもらっていたので「これは嘘ですぜ、旦那」とは言えませんでしたね。どなたか説明してあげてください。

 とんちで有名なイスラム神学者のフッジャ・ナスレッディンの像です。ウズベキスタンでもかなり人気のある歴史上の人物のようで、一緒にロバに跨り写真を撮る国内観光客と思わしき人がたくさんいました。
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 ブハラは落ち着いた町でした。


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