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スオイティエン公園 2025

 ホーチミンメトロ 1号線で非常に行きやすくなったスオイティエン公園に寄ってみました。こちらも久々の来訪です。そしてなんと今年で創立30周年なのだとか。過去のご紹介も合わせて見ていただければと思います。

 スオイティエン公園の最寄り駅は国家大学駅(Ga Đại học Quốc Gia)なのですが、終点のスオイティエンバスターミナル駅(Ga Bến xe Suối Tiên)と間違える方が多くいるようで車内の駅案内板には注意書きが記されています。

 下は国家大学駅に向かうホーチミンメトロの車窓の動画です。終盤でスオイティエン公園が見えてきます。どれくらい最寄りなのかをご確認ください。

 早めに今回の感想を言ってしまいますが、7年前とほぼ変わらない施設・雰囲気でとても嬉しかったです。メンテナンスがしっかりされ、むしろ7年前より綺麗なくらいです。

 珍キャラクター達も健在でした。後者の魔女?はお化粧もしてもらっています。

 やはりダントツ一番人気の施設は「ビエン ティエンドン」(Biển Tiên Đồng, ティエンドン・ビーチ)で、この日も大賑わいでした。スオイティエン公園の収入の大半はここから得られているものだと睨んでいます。

 そしてその収益を使ってか(笑)、新しい施設も建設されていました。

 2025年の今もスオイティエン公園は変わらぬ緩く素晴らしい施設でした。いつまでもこのままのスタイルでいて欲しく思います。


ホーチミンメトロ 1号線

 ホーチミンメトロ(ホーチミン市都市鉄道:Đường sắt đô thị Thành phố Hồ Chí Minh)1号線に乗ってみました。今回の旅の目的の一つでもあります。

 ホーチミンメトロ1号線は2024年12月22日に開通したベトナム初の地下鉄で、ベンタイン駅(Ga Bến Thành)からスオイティエンバスターミナル駅(Ga Bến xe Suối Tiên)までの19.7km の路線です。ベンタイン駅からバーソン駅(Ga Ba Son)までの3駅が地下区間で、ヴァンタイン公園駅(Ga Công viên Văn Thánh)からスオイティエンバスターミナル駅までの11駅は高架区間です。日本の援助で造られ日立製作所製の車両を始め、馴染みのある設備が多く見られました。

 ベンタイン駅に入ったところ、ものすごい人混みで、切符売り場も改札も長蛇の列でした。現時点においては交通手段というよりも「観光スポット」となっている状況です。ちなみに自動券売機はまだ稼働しておらず、「チョイ オーイ(Trời ơi)」(なんてこった)という言葉を何度も聞いています。

 ベンタイン駅の料金表と路線図です。料金は初乗り7000ドン(日本円で39円ほど)、最長区間で20000ドン(111円ほど)でした。公共交通として安く設定されています。路線図は右上に色付きで描かれている1号線のみならず、着工もしていない計画だけの路線も載せています。まさに「未来予想図」で夢が詰まっています。

 改札はこのようになっています。自動改札機の本体はほぼ日本と同じですね。手前にある端末はQRコードアプリとクレジットカード決済用の端末です。クレジットカードはMastercardとVisaが使えます。なお、Visaが使えるようになったのは最近のとのことで、大々的に告知をしていました。「Một chạm đi mọi trạm」(ワンタッチですべての駅へ)というキャッチフレーズは簡潔で韻を踏んでいてとても良いと思います。


 さて乗ってみようということで私は事前にダウンロードしていたMetroアプリ(下図左)から1日乗車券(40000ドン 222円ほど)を買おうとしたのですが、全然購入できません・・・ 日本に帰ってから分かったのですが、旅行中に公開されていたVer.1.3.12 はアカウント管理とチケットの購入周りに不具合があったそうで、それに嵌ってしまったようです。 やむなくクレジットカード決済で乗ることにしました。なおこのMetroアプリ、4/30の南部解放国家統一記念日には全線無料となるQRコードが発行されています。(下図右)

 車内の様子です。覚悟はしていましたが始発のベンタイン駅から結構な人混みです。次のオペラハウス駅(Ga Nhà hát Thành phố)では更に人が乗ってきて日本の通勤ラッシュ同様に身動きが取れない状況となりました。しかしその次のバーソン駅では結構な人が降ります。多くの皆さんは観光として地下区間の乗車を体験したいだけの模様です。

 タオディエン駅(Ga Thảo Điền)で更に人が降り、終点のスオイティエンバスターミナル駅では大分空いておりました。ゴミのポイ捨てが多いのが少々気になります。

 最後にヴァンタイン公園駅に列車が入ってくるところの動画です。ホームドアも付いていて安全です。色使いも相まって東京メトロ東西線を見ているような気分になりました。

 ホーチミンメトロ1号線は大人気でした。日本人としては嬉しいところです。ベトナムと日本の友好のシンボルとして長く愛されて欲しいと思っております。


ハノイメトロ 2A号線

 2021年に開通したハノイメトロ(ハノイ都市鉄道:Đường sắt đô thị Hà Nội)2A号線に乗ってみました。

 ハノイメトロ 2A号線はハノイ市の都市内鉄道として計画されている 10路線の内、最初に開通した路線で、カットリン駅(Ga Cát Linh)からイェンギア駅(Ga Yên Nghĩa)までの 13kmほどを結んでおります。メトロと言えどもこの線は地下鉄でなく高架式です。中国の援助で中鉄六局集団有限公司により建設されまして、北京地下鉄のシステムや車両がそのまま用いられております。

 料金は初乗り 8000ドン(日本円で約50円)、2駅以降は1000ドンずつ上がって行き最大15000ドン(約94円)です。なお一日乗車券が30000ドン(約188円)なので旅行者はこれを買うのが便利です。発券されるICカードは改札を出る際に回収されてしまうのですが、一日乗車券購入時のレシートを窓口の係員に見せるとまた次のICカードを発券してくれます。捨てずに取って置いてください。


 改札です。中国の地下鉄そのままですね。

 車内と駅案内表示です。これも中国の地下鉄そのままですね。車内はわざと人の居ないところを写しておりますが、私は日曜日の昼前に乗っており実際かなり空いてはおりました。


 終点のイェンギア駅とレールの最後です。ここから更に南西へと延伸計画があるようです。なお、イェンギア駅のすぐ横には大きなバスターミナルがありまして、ハノイから近郊の街に向かうには便利な場所です。

 下はヴァンクアン駅(Ga Văn Quán)に列車が入ってくるところの動画です。

 初のハノイメトロは真新しくきれいな設備に対し素朴な運営で面白い体験となりました。着工から開業まで紆余曲折あった路線ですが、これから都市が大きく発展する切っ掛けの1つになる筈です。新線が出来たらまた乗ってみたく思います。


中国鉄路高速

 この度は蘇州にも行ったのですが、蘇州行きには中国新幹線こと中国鉄路高速を使いました。
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 私の乗った車両は長野新幹線や東北新幹線の車両をベースにしたもののようですね。
 しかし吊り目のライトはオリジナルのようです。(「ウルトラマン」の昔から偽者は吊り目というセオリーがありますが・・・)
 ちなみにCRHとは China Railway High-speed の略です。

 まずは切符購入から。上海駅近くの別の建物にて切符の購入を行います。
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 中はかなり混雑しておりました。予約もできますので時間の無い方などはホテルなどで予約してもらうのが良いかと思います。あと、新幹線においても「無座」(立ち乗り)が存在することをここで初めて知りました。

 切符です。
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 黒で塗りつぶされているところには私のフルネームとパスポート番号が書かれています。
 切符の購入・乗車には身分証の携帯が義務付けられています。事故で車両ごと埋められてしまったとしても、乗車記録は残りますね・・・。
 上海から蘇州までは39.5元(日本円で 632円)でした。

 シートはこのようになっています。
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 狭くはありますが、そう違和感はありません。なお画像に写っている水は乗車前に駅で貰えます。

 最後に上海駅と蘇州駅です。
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 特に後者の大きさには驚きました。1000万人都市蘇州といえど大きすぎます。個人的にはもう少し小さいものを想像していたため、奈良の大仏以来の驚きでした。


上海磁浮列車

 遅ればせながら中国のリニアモーターカーである上海磁浮列車(上海マグレブ・上海トランスラピッド)に乗ってきまして、自分メモを。
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 上海磁浮列車は浦東国際空港と地下鉄2号線・7号線と連結する龍陽路駅までを結んでおりまして、所要時間は8分ほどです。
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 料金は片道で普通席50元(日本円で800円 1元=16円換算)、貴賓席100元(同 1600円)というものでした。7日間有効の往復券を買ったり、購入時に飛行機のチケットを見せたりすると2割引で買えます。切符は職員との対面販売でしたが、購入は非常に簡単です。
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 なお、地下鉄2号線が同じく浦東国際空港と龍陽路駅を結んでおりますので、急がない方やお金を節約したい方、リニアモーターカーに興味の無い方等は、その後の接続を考えても地下鉄を使ったほうが良いかと思います。

 普通車の座席はこのような感じでした。
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 乗車時間が短いことと結構揺れることから、旅情に浸ることはまず無いと思います(笑

 最高速度は431kmとのことで、掲示板にこの表示がされた時には外国人を中心に小さな拍手が起こりました。
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 この速度で一般営業をしている世界唯一の路線というところに意義があるのでしょうね。

 おまけ1:何かとぶつかったのか車両前面にひびが入っていました。
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 おまけ2:横に長いのがレールです。
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 おまけ3:マスコットのようです。
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 車両の前面を良く見ているとライトを目、SMTのマークを尖らせた口と見立て、ちょっとへそを曲げた子供のような顔に見えますね。
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 たったの8分ですが、中々面白い体験でした。


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