社会見学 一覧

西武バス 自動運転実証実験に行ってきました。

 先日まで飯能市で行われていた、西武バスさんによる路線バスの自動運転実証実験に参加して参りました。

 大型バスを用いた通常営業と同じ運行形態での自動運転は国内初との事で、ルートは飯能駅南口から美杉台ニュータウンの間を行き来するものです。参加の事前登録は必要でしたが、すべてのバス停に止まり途中乗降が可能で、運賃(大人180円・子供90円、IC割引あり)の支払いもあり、ほぼ通常運行そのものと言って良いものだったと思います。

 以下、内容及び感想をとりとめなく・・・

 車両は昨年グッドデザイン賞を受賞したカラーリング「S-tory」を施した ISUZU エルガでした。乗り心地はとても良かったです。

 自動運転レベルは「2」の「部分自動化」という段階で、走行・停止・ハンドル操作を自動で行うものでした。運転手さんがハンドルの下に手を添えて乗務しております。(運転席の模様は車内に設置されたモニターで確認できます。)停留所での停止・発車は自動でウインカーも勿論自動で出ますが、ドアの開閉と乗降客の確認は人が介在します。なお、車内の動画・画像撮影は禁止でした。

 交通量の多い交差点では手動運転に切り替えられておりました。また、前方に(ハザードランプを出して)駐車している車両があると自動で速度を落とし、その後一時的に手動運転に切り替えて車両を回避しておりました。

 前方で横断歩道を渡っている歩行者がいると、しっかり自動で停止をします。その後の発車も勿論自動でスムーズでした。

 運転手さんが状況を逐一アナウンスしてくださいました。実験なのに素晴らしいホスピタリティです!(例:「この先、左に大きくカーブして参ります。ハンドルが自動で動いているところをご確認ください」「前方に駐車している車両があるため、一時的に手動運転に切り替えます」)

 通常ダイヤの合間での実施のため、途中のバス停から近隣住民の方がいつものバスだと思い、駅に向かうべく参加登録のないまま乗ってこられようとしたことがありました。「あら、乗れないの?」というやり取りが少々可哀想でした・・・

 この区間は大抵片道8分程で運行されるとのことですが、実証実験においては15分程での運行となりました。

 参加者への簡単なアンケートがあり、ノベルティグッズをいただきました。グッズは実証実験の説明資料+クリアホルダ、マスキングテープ、ウェットティッシュです。

 コロナ禍ゆえ、車内での会話は遠慮するよう言われておりましたが、あちらこちらから「すごい!すごい!」と声が挙がっておりました。一歩一歩未来に進んでいることが感じられる、とても面白い体験でした。


柏公園 プッシュホン形すべり台

 千葉県柏市は柏公園にある有名な遊具を見に行って参りました。

 「プッシュホン形すべり台」です。すべり台に設置されたプレートの説明によると、昭和56年(1981年)3月に千葉県の加入電話150万台・公衆電話3万台をそれぞれ突破した記念として、電電公社柏電報電話局より贈られたものとのことです。なお「プッシュホン形すべり台」の表記ですが、促音は心なしか小さめに書こうとしているもののそれほど小さくないまま、拗音に至っては小さくしようとする意識も感じられないので「プツシユホン形すべり台」が正しいのかもしれませんね(笑)

 ちなみに柏公園へはJR柏駅もしくはJR北柏駅から慈恵医大柏病院行きのバスに乗って行くのが便利です。同病院のバス停から徒歩5分ほどです。

 正面以外から撮影した「プッシュホン形すべり台」の画像をお見せして参ります。まずは向かって右側面です。先のプレートはここについております。梯子もここにあるのでこの遊具にはこちらから登るのが正解のようです。

 向かって左側面です。逆側と比べてシンプルです。

 背面のすべり台とすべり台を上から見たところです。コンクリート製ではなくステンレス製であるのが意表を突きます。

 プッシュボタンを上から見たところです。恐らく大抵の子供は梯子ではなくここを登ってくるはずです!

 「この電話機には受話器が無いではないか」と思った方は鋭いです!受話器はこの遊具の向かって左側に「プッシュホン受話器形ベンチ」として存在します。こちらもプレートでは促音も拗音も大きなままです(笑)

 動画も撮ってきましたので良かったらどうぞ。(音が出ます)

 遊具の近くには柏市の戦没者を祀る忠霊之碑がありまして、戦後75年となる今年の夏に行くことが出来、ちょうど良かった気がいたします。

 家庭用の固定電話と公衆電話が今後増えることはないと思いますので、この遊具は完全に歴史的建造物となって行きますね。忠霊之碑と合わせて色々と過去を考える趣き深い散策となりました。


首都圏外郭放水路に行ってきました。

 埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路へ、令和元年台風19号襲来の翌々日に見学に行って参りました。
 首都圏外郭放水路は近隣の中小5河川の氾濫を防ぐべく、洪水を一旦地下に取り込み江戸川に流すという治水施設です。今回の台風での活躍も様々な媒体で報道されており、その活躍直後の状況を見学するという非常に貴重な体験でありました。

 全体図です。今回私はポンプ室・第一立坑・調整水槽(通称「地下神殿」)の順に見学をしております。

 その前にまずは受付横の司令室です。その格好良さから様々なドラマのロケで使われているようで納得の見た目です。

 ポンプ室の様子です。「油の臭いがきつく音も大きいので、気持ち悪くなった方はお申し出ください」という注意とともに入っております。ポンプは4基あり、大きな音を立てて稼働中でした。1秒間に25mプール1つ分の水(200㎥)を排水する力を持つそうです。

 お次は第一立坑です。深さ70m、内径30m とスペースシャトルや浅草寺五重塔などがすっぽり入るくらいの巨大な円筒です。ちなみにこれが5つの河川分5基存在しトンネルで繋がっています。

 最後は調圧水槽です。重さ500トンの柱が59本も立ち並ぶその様から、水のない時は「地下神殿」を思わせる雰囲気でヒーロー物のロケ地にもなっていたりしますが、今回は水の溜まっている状況を見ることができました。調圧水槽に一度に溜められる水量は池袋のサンシャインビル1つ分、67万㎥だそうで、10月12日から2日間でこの調圧水槽15杯分の排水を行ったとのことです。

 動画も撮ってきましたので、良かったらこちらもどうぞ。

 見学中、終始私は台風19号から江戸川流域を救った活躍を想像し唸りっぱなしだったのですが、平成27年の関東・東北豪雨では今回の倍の排水を行っていたそうです。

 台風直後にも関わらず活躍の様子を伺うことができ、スタッフさんは皆親切で最新情報を盛り込んだ説明をしてくださり、とても素晴らしく格好良い施設でした。これからも江戸川流域をよろしくお願いいたします。


無人コンビニに行ってきました。

 友人に「無人コンビニに行ってみたい」と希望を伝えたところ、それでは杭州にある阿里巴巴グループの「TaoCafe」(淘珈琲)に行こうと言われ、「TaoCafe」が運営されているという「杭州国際博覧センター」(杭州国际博览中心)に行って参りました。

 この杭州国際博覧センターは昨年行われたG20杭州サミットのために建てられたもので、総工費が300億元(5100億円、1元 = 17円換算)という代物です。その後は展示会などに使われているようでして「東京ビッグサイト」の様なものとお考え下さい。ちなみに上図下側紫の部分は広大な花畑でして、サミットが終わってもこんなところにも金を掛けているのね・・・と感心してしまいました。

 中はとにかく広かったです。色々と歩き回っているのですが 3階にあるはずの「TaoCafe」が全然見つかりません。

 案内板を見ると3Fの欄に記載された「无人超市」の表記が修正されて2Fとなっています。それを頼りに今度は2階を歩き回ってみたのですが、それでも見つかりません・・・。

 諦めてもう帰ろうかと外を見たその時に、目に飛び込んできたのがこちらっ!

 「TaoCafe」ではなく、日本でも話題になっていた無人コンビニ「BingoBox」(缤果盒子)です。なんと建物の外にありました。中を歩き回っても無いわけです。杭州国際博覧センターでは「TaoCafe」のテスト運営後に「BingoBox」が運営されることになったようです。

 「無人コンビニに行ってみたい」という私の希望は、対象が「TaoCafe」から「BingoBox」に変わりましたがワクワクしながら入口に向かいました。

 入口にあるQRコードを「WeChat」(微信)アプリで読み込み、SMSでパスワードを受け取って鍵が開きます。

 中はこのような感じです。駅ホームの売店くらいの大きさですね。

 チョコレートを買ってみます。すべての商品にはタグが付いているのですが恐らく RFID のチップが入っているのでしょう。卓上の商品読み取り機に商品をセットすると、右側のディスプレイに商品の一覧と合計金額、支払い用のQRコードが表示されます。

 入場には「WeChat」のみを用いましたが、支払いは「WeChatPay」(微信支付)だけでなく「Alipay」(支付宝)も使えます。私は「WeChatPay」を用いました。

 初めての無人コンビニ体験は中々面白かったのですが、客視点からは入退場の手間と品揃えに、店視点からは商品のタグ付け・補充・客の回転率・警備にそれぞれ難があり、これが広まるかは疑問に感じてしまいます。他の客の買い物も見学していたのですが、店から出られなくなってしまう人は多くおりました。

 杭州に多く進出している香港系のコンビニ「VanGo」の方が「Bingo」より便利かもと思ってしまう、ほろ苦い近未来体験でした。しかしこれからどう進化をするのか楽しみです。


台湾ビール 烏日工場に行ってきました。

 台湾最大のビールブランドは台湾ビール(台湾啤酒)なのですが、工場見学ができるかも?と聞いて、台中にある烏日工場(烏日啤酒廠)に行ってみました。

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 敷地内に入ったものの全然人気がなく、もしや?!と思いましたがその不安は的中し、どうやら休業日だったようです。

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 泣く泣く、工場に併設されている「啤酒文物館」にお邪魔しました。

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 「高砂麦酒」時代から現在までの歴史解説や美味しい飲み方の説明、過去のラインナップからモンドセレクションの受賞までを色々説明してくれていて、結構楽しめます。

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 このお隣には「品酒区」というカウンターがありまして、生ビールをなんと1本ずつ!飲ませてくれました。すごい気前の良さです。

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 ビールを飲み始めたら「産品推廣中心」という商品販売コーナーから年配の係員の方々がおつまみをたくさん持ってきてくれまして、それを食べながら生ビールを飲んでいたのですが、真昼間にただ酒でつまみまで頂き、自分が「駄目な親戚の子」のような気がしてならなかったです。
 (本来はおつまみは「気に入ったら買って行ってよね」ということなのだとは思います。)

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 夕方から開店するというビアホールも併設していまして、工場見学、歴史の勉強と試飲、食事・・・と時間が上手く噛み合えば、観光客も大分楽しめそうな施設でした。

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おまけ1
 私が今回の旅で良く飲んだ台灣ビールは、安定のマンゴービールと昨年発売となった「台灣啤酒 PREMIUM」です。

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おまけ2
 「産品推廣中心」のドアに貼ってありました。「ドア動自」とあります。日本製風に見立てて失敗していますが、とてもお茶目な感じです。

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 工場見学はならなかったものの、歴史と係員の方の優しさに触れて個人的には大満足でした。


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