カバランウイスキー蒸溜所に行ってきました。

 前々から行ってみたかったカバランウイスキー蒸溜所(金車噶瑪蘭威士忌酒廠)に行って参りました。私の宜蘭旅行の大きな理由の一つでもあります。

 KAVALAN(カバラン)は金車グループが2006年に製造を始めた新興のウイスキーブランドでして、スコッチウイスキーの伝統的な製造方法を取り入れながら「寒冷地で作るもの」という常識を覆し、亜熱帯の地でも高品質のものを作ることが出来ると証明し続けている革命的なブランドです。
 次々と世界的な賞を受賞し高級路線で売っているのも特徴で、初めて台湾ウイスキーの事を聞いたときは、タイのメコンウイスキーの様な原料の異なる大衆的なお酒かと思ってしまいましたが、全然違う内容に驚いた覚えがあります。

 蒸溜所へは宜蘭駅からタクシーで20分程でした。ただし蒸溜所付近には流しのタクシーは走っておらず、バスの本数もかなり少ないので帰りは要注意です。

 入口から案内板に従ってコンベンションセンター(金車宜蘭會議中心)に行ったのですが、見学に当たり特に手続きやツアーの参加は必要なく「自由に見学できますよ」と言われました。きれいな建物の中、身振り手振りを交え親切に説明頂きまして、イメージを大事にする有名企業の余裕を感じます。

 さて見学開始です。ウイスキー自体の説明はどこの蒸溜所もそれほど変わりませんが、カバランは亜熱帯の気候により早期に熟成が進むので「天使の分け前」は多めの様です。また原料の大麦は全て輸入しているとのことです。

 スチルポットはスコットランドから取り寄せたものとのことで、樽を縦に積むのは地震対策とのことでした。

 見学の後はDIY調酒教室でのウイスキーブレンド体験への参加です。費用は1800元(日本円で7920円)で、私の行った時は他に参加者が居らず時間の制限もなく、これまたすんなり参加できております。


 4種類の違う樽の原酒をメスシリンダーを用いて混ぜ合わせるのですが、本当に少しの差で香りや味わいが大きく変わるのが面白く、夢中になってしまいました。これはおすすめです!
 レシピが決まり係の人に渡すと、蒸溜所オリジナルボトルでこんな風に瓶詰めしてくれます。良い記念になりますね。

 最後に品評室で試飲をしました。100元から400元(日本円で440円から1760円)でお得に良いお酒が飲めます。カバランの高品質さを感じるにはうってつけです。

 観光客は結構多く意外にも家族連ればかりだったのですが、ほとんどが同じ金車グループのコーヒーブランドMr.Brownのカフェテリアとお土産コーナー目当てで、見学・ブレンド体験・試飲と落ち着いて穏やかにウイスキーを楽しむことが出来ました。ウイスキー好きの方には本当におすすめのスポットです。私はすっかりカバランが好きになってしまいました。


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