今回私が訪れた宜蘭は絵本作家の幾米(ジミー)さんの出身地です。白血病を患ってから絵本を描き始められたということもあり、作品の多くはしんみりする内容の大人向けのものとなっています。作品は世界中で評価されており、映画やテレビドラマ化されたものも多く、宜蘭では街全体で幾米さんを推しておりました。
宜蘭駅近くの公園(丟丟噹森林廣場・幾米廣場)には幾米さんの世界観を再現したオブジェが多くありまして、作品別に紹介して参ります。
まずは『星空』から、主人公の女の子が謎の転校生の男の子と街を抜け出す際に乗った汽車です。今年リニューアルしたばかりだそうです。
同じく『星空』から、女の子と男の子が学校の辛さから逃れるべく、帰りに熱帯魚を観賞するシーンです。
『君のいる場所』(『向左走・向右走』)の印象的なシーンも再現されておりました。
日本でも有名な『幸せのきっぷ』(『忘記親一下』)の男の子、樹(シュウ)くんと犬のプリンです。
市街のバス停は彼らが飾られることが多かったです。
『地下鉄』(『地下鐵』)の盲目の女性も居りました。
『森の中の秘密』(『森林裡的秘密』)のもこもこうさぎは『星空』の汽車に対し、大ラッパを吹いて見送っていました。
『星空』の汽車の近くには『ほほえむ魚』(『微笑的魚』)の中年男性も居りました。
旅行前に絵本を読んでいたので全般的にとても楽しめました。幾米さんファンには非常におすすめです。
宜蘭市街以外にも礁渓温泉公園にももこもこうさぎが居たり(下の画像)、台東や台中、台北にもオブジェが置かれるようになってきている様ですので、今後は他所でも注目してみたいと思っています。