面白日本語 一覧

激ウマ肉付き骨煮込定食

 ガチ中華の新しいお店で見かけました。

 「激ウマ肉付き骨煮込定食」とのことです。「肉付き骨」という表現が新鮮でした。

 「A付きB」という言葉は「庭付き一戸建て」「飲み放題付きコース」「キャスター付きワゴン」「屋根付き駐輪場」等々「B」に重きを置くので、通常の日本語では可食部の「肉」に重きを置いて「骨付き肉」とすべきなのでしょうけれど、そもそもが「卤骨头」(骨の煮込み)という料理なので、「激ウマ肉付き骨煮込」までで「A付きB」だと考えて「骨煮込」に重きを置くのが正しいのだろうかと立ち止まって色々と考えてしまいました。

 「激ウマ」という表現は現代日本人に寄せた感じですね。

 因みに「钻研卤骨头 30年」とあり、骨の煮込みを研鑽して30年になるとのことです。


ベトボトル

 中華系のスーパーにあった可愛らしい誤字です。

 「ベトボトル」「塑料瓶」とのことです。外国語のリスニングが苦手な私は「ペットボトルがそう聞こえてしまっても仕方がないよね」と親近感が湧く書き起こしだと思ってしまいました。

 となりのゴミ箱の「かん缶」もイイ味出していますね。私も確かに子どもの頃は空き缶の事をずっと「かんかん」と言っていました。
 なお、アルミ缶指定の様です。こちらのお店でも多く売られていた独特のカラーリングでお馴染み、ココナッツミルクの「正宗 椰樹牌椰汁」はスチール缶でしたが、飲み終えた後ここに捨ててはダメでしょうか。


ベトナムのバババ

 先日お誘いを受けて行ったベトナム料理店はアットホームな接客が心地良く、料理がどれもお値打ち価格でとても美味しく、Google Map上でも勿論良い点数で、本当に申し分ないお店だったのですが、中でも一番私の心をつかんだのが、メニューのそこかしこに「日本人に料理を知ってもらおう」とするサービス精神が感じられるところでして、その一端をご紹介したく思います。

 先ずはこちら、ベトナムビールの欄にありました。

 「ベトナムのバババ」とあります。「333ビール」のことですね。「ベトナムのサイゴン」と「ベトナムのハノイ」の間に挟まれていたのでそんな地名あったかしらと少し考えてしまいました。

 お次はこちら

 「鳥肉のサラだ」です。鳥肉の配分が多いので鳥肉の「皿盛り」だとしても通じるかもしれません。鳥肉は細く裂いたものを用いているようです。

 サラダからもう一品

 「エビと豚肉のサラだ」です。上の「クラゲ入りサラダ」などがちゃんと変換されているので、日本語変換ツールに「何で一貫性を保ってもっと優しくできなかったのか」と少々憤ってしまった自分が居ります。

 お次はお肉料理です。

 「豚肉のロットで巻き」「牛肉のロットで巻き」とあります。ラロット(ハイゴショウ)の葉でお肉を巻いた料理なのですが、パーマのロッド巻きを思い出してしまいます。ちなみにこの画像にはもう一つネタがありまして、「豚肉のロットで巻き」と訳されている1番の料理のお肉は牛肉で、「牛肉のロットで巻き」と訳されている2番の料理のお肉は逆の豚肉です。訳は間違えておりますが値段が同じだったのが幸いで、特に問題は起こらなそうです。

 お次はこちら、私も好きなおつまみです。

 「ゆででビーナッツ」とあります。可愛らしい誤字ですが、茹で落花生は日本でも千葉や静岡に行くと食べられますね。

 お次はこちら、突然の説明付きです。

 「バンダー(煎餅みたい)」とあります。確かに画像だけ見ると分かりづらいものねぇと共感してしまいました。ちなみに軽いごま煎餅の様な感じの食べ物です。

 最後はこちら、コース料理の説明につけられたおすすめ文言です。

 「ベトナムのビールは いっしょに召し上がって美味しいです」とあります。優しい語り掛けですね。コース料理の値段が安いのでたくさんビールを注文して差しあげましょう!
 ビールは勿論「ベトナムのバババ」を頼むべきです。


ベトナム旅行2023 おまけ

 ベトナム旅行のおまけです。

 メジャーな観光地も周っているのですが、個人的に好みの場所であったのは「ベトナム民族学博物館」と「ベトナム婦人博物館」でした。キン族以外の文化も詳しく見られます。どちらも大分長居しました。


 ベトナム料理は結構何でも好きなのですが、今回初めて食べたものの中で気に入ったのが牛肉と香草類をフォーの生地で巻いた「フォークオン」という料理と、米粉を練ったものにスープを掛けて厚揚げや香草等を乗せた、日本のお雑煮の様な「バインドゥックノン」という料理です。フォークオンは日本で流行ってもおかしくはないと思っています。フォークオンは大体一人前40000ドン(日本円で250円)、バインドゥックノンは同じく20000ドン(同125円)でした。

 散策して歩き疲れたところで「ビアードパパ」に遭遇しました。日本でも月1くらいで食べており見かけたときは嬉しかったです。基本のシュークリームは35000ドン(日本円で220円)でした。日本では199円なのでほぼ同価格ですね。バインミーティが同じくらいの値段で食べられますのでベトナムではちょっと贅沢なご褒美の品かもしれません。

 シナモロールのリュックサックを背負ったおじいさんが居ました。私は笑ってしまったのですが他の皆さんは特に反応をしておりません。個人的には大谷選手のマイメロリュックを思い出しています。

 面白日本語には今回もあまり出会えず「こんにサンキュー」というお店の看板くらいとなりました。「あっ、面白日本語を使った商品だ!」と思ったお菓子も中国製でして、日本語がまだまだ馴染みのない事を感じます。しかし昨今在日ベトナム人は増えているので、今後はその方々経由での面白日本語の発展を期待したく思います。

 ハノイは中々味わい深い街でした。大気汚染をはじめとした公害が問題視されている様なのですが、人は穏やかで料理がおいしく全体的に緩い雰囲気で、大分のんびり過ごすことが出来ました。またのんびりしに行ってみたく思います。


アパ・マン・オヒス

 不動産屋さんの看板でした。

 「アパ・マン・オヒス」とあります。何の事かとしばらく考えてしまいましたが、アパートとマンションと事務所としての「オフィス」とを扱っているという事の様です。

 おじいさんの話を聞いている様でなんだか楽しくなってしまいました。堂々とされているところがとても素敵だと思います。
 新居を探すデズニー好きの若いハミリー層のお客さんや、ヒッシングが趣味で道具の管理場所に困っているお客さん等へもしっかりホローをし、近い将来はヘイスブックやチックトック等のSNS展開も行っていただきたいところです。


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