埼玉県は坂戸市にあります、聖天宮(せいてんきゅう)に行ってまいりました。公式サイトはこちら。
聖天宮とは台湾出身の資産家 康國典さんが、医者にも見放されるような大病を患い、道教の神に祈りをささげて奇跡的に治癒したことから、その恩に報いるべく建立した道教のお寺です。道教の最高神「三清道祖」及び道教の神々が祀られています。
立地としては中華街の中では全くなく、工場・田畑・病院しかないようなところに本当にポコッと突然変異的に存在しています。かなり面白い違和感です。
建物・装飾品・絵画は、すべて台湾から材料を運び台湾の一流宮大工・一流絵師が作成しています。さすが資産家、スケールが違います・・・。
その装飾品ですが、参拝客への落下事故防止や美術品としての劣化を防ぐために点検補修工事が行われていました。
今は天門(入口の門)を中心に行われています。
前殿内部の飾りと門神です。楠木の彫刻に金箔を貼って作られています。楠木を使うわけは虫食いなどを避けるためとのことです。
本殿の龍の彫刻です。ガラス細工とのことです。上に向かっている線は髭です。点検が必要なわけです・・・。
雌の狛犬です。下部にいるのは子供で、反対側には雄の狛犬が居ました。
九龍です。古くは皇帝に対してのみ作成が許されたものだったとのことです。
天門の裏側と石畳です。石畳の石も台湾から運ばれたものとのことです。周りの風景が如何にのどかであるか少しお分かりいただけるでしょうか。
拝観料は300円でした。私のグループの他の参拝客としては台湾出身と思われる方が三組ほどいらっしゃいました。
なお本殿では長い線香を三本持ち、台湾式で家族の健康と幸せを祈りました。なかなか不思議な体験でした。