二度あることは三度目の正直。

 本好きの友人と、「有名人が人気絶頂のときに、つい世に出してしまった自叙伝類」の話をしていたところ、ふと思い出して図書館で借りてしまいました。ことある毎に話題となる堀紘一さんのサラリーマン自己啓発シリーズです。

 まずは1998年出版の『一番いいのはサラリーマン』です。
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 「辞める自信がなかったら、徹底的にサラリーマンになりきること。どうすれば大きな努力をせずに楽しい会社生活を送れるか、気配り上手でない人が小さな工夫で残りの会社生活をいかに乗り切るかを説く。」という主旨の本です。

 次に2004年出版の『サラリーマンなんか今すぐやめなさい』です。
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 こちらは「一流のビジネスパーソンになるには実現力が必要。実現力とは「目標達成+戦略策定+戦術選択」。これを身につけて、自分の道を切り開くにはどうしたよいのか? ビジネスマンの成功法則を具体的な事例をもとに公開。」という主旨の本です。

 魅惑のツートップを並べてみました。
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 正反対の意味の題名の本でありますが、あまつさえ、青いスーツのサラリーマンがもう一冊の本の存在を無視すべく目を逸らしているような感じさえ受けます。 

 そんな不本意な題名の本を出してしまった過去を悔やんでいるのでしょうか・・・『人生のすべては、取り返しがつく!』です。
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 (但しこれは2002年出版です。)

 結局取り返しはつかず、堀さんはもう自棄になったのかもしれません。2008年出版の『一流の人は空気を読まない』です。
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 過去豹変した自分を正当化するような勢いです!(嘘)
 こちらは「会社の空気ばかり読んで、「会社のプロ」に成り下がっているようでは、国際競争の時代に生き残ることは難しい。他人と同じであることをやめる新しい発想とは?」という主旨の本です。

 最後に並べてみました。
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 私はというとなかなか興味深く読むことができました。ちなみにWikipediaでは「一見主張に一貫性が無いように思われがちであるが、これは、単に想定読者層が違うというだけである。」と記されています。 
 長きに渡り広範囲に、ビジネス書を著すというのは大変そうです・・・。

 私は比較的図書館を良く利用しておりまして、司書の方によっては、顔も覚えてくれ、かなりフレンドリーな応対をしていただけるのですが、そのフレンドリーな司書さんが受付カウンターで表紙を並べて笑ってくれた時はちょっとうれしかったです。


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