看板ネタ 一覧

AI時代を先取り

 AIと書かれたバッグを持った女性です。浮かない顔をされています。

 この絵は「文化ストリート」という商店街の入口に掲げられた看板の絵です。「楽しいお買い物」というキャッチフレーズには反した浮かない顔ですね。

 文化ストリートは宮崎市の中心部にある、戦後の闇市時代からという歴史を持つ商店街とのことです。コの字形の商店街でもう一つの入口はこちらでした。

 閉店されてしまったお店も多く、商店街の中は昭和の時代がそのまま取り残された様な区画もありました。


逆にこのレトロな雰囲気を生かした居酒屋・バー・古着屋さんなどもあり、面白い商店街でした。

冒頭の女性ですが、よくよく見ると風船を手放して飛んで行ってしまったのが浮かない顔の理由の様です。芸が細かいですね。ちなみに右側の女性は私の中学一年時の音楽の先生に似ています。


男性カツラ専門

 劇画風タッチで描かれた味のある看板でした。

 「男性カツラ専門 タカハシ整髪」さんです。男性カツラのフォントもまたイイ味出していますね。

 こちらの看板は結構前からある有名物件の様なのですが、意外と車の往来の多いところに設置されており、隣にある交通標識と共に車に擦られた跡がありました。装着前の男性の顔にも傷がついてしまっております。大事な看板なので気をつけて欲しいところです。なお、装着前の男性は顔の部分とおでこから上の頭の部分が半々くらいの長さになっているのが少々気になります。

 1キロ先に店舗があるとのことで向かってみました。タカハシ整髪さんの店舗はこちらです。この日は非営業日でした。

 駐車場にはベンチがあります。ご老人向けでしょうか。

 来店できない方への出張サービスもされている様です。確かに病気やケガの方にとっては深刻な悩みであり、優しいサービスです。薄くて見えづらいですが「若さプレゼント」というキャッチコピーが良かったです。振り返って考えると、冒頭の看板の男性は装着後にカラーで描かれておりました。若さがプレゼントされ、生活に彩りが出たのでしょうか。


風は頁をめくるが 読むことはできない

 川沿いを歩いていて見つけた古本屋さんです。

 「風は頁をめくるが 読むことはできない」というキャッチコピーが書かれております。「うつぎ書房」さんというお店で、店名は縦看板に書かれているのみというのが中々粋な感じです。

 建物は二軒続きの長屋でお隣は「焼肉ジュージュー苑」さんという焼肉屋さんでした。こちらはイイ味のフォントと店名です。

 焼肉の煙や臭いが本に付かないのかが少々心配になりましたが、佇まいから想像するに双方長く営業されている様でそのあたりは上手に対処されているのでしょうね。


激ウマ肉付き骨煮込定食

 ガチ中華の新しいお店で見かけました。

 「激ウマ肉付き骨煮込定食」とのことです。「肉付き骨」という表現が新鮮でした。

 「A付きB」という言葉は「庭付き一戸建て」「飲み放題付きコース」「キャスター付きワゴン」「屋根付き駐輪場」等々「B」に重きを置くので、通常の日本語では可食部の「肉」に重きを置いて「骨付き肉」とすべきなのでしょうけれど、そもそもが「卤骨头」(骨の煮込み)という料理なので、「激ウマ肉付き骨煮込」までで「A付きB」だと考えて「骨煮込」に重きを置くのが正しいのだろうかと立ち止まって色々と考えてしまいました。

 「激ウマ」という表現は現代日本人に寄せた感じですね。

 因みに「钻研卤骨头 30年」とあり、骨の煮込みを研鑽して30年になるとのことです。


いつも一生懸命。ただそれだけです

 素朴で好感の持てる看板とキャッチフレーズです。

 「いつも一生懸命。ただそれだけです」とのことです。「タフクリフォーム」さんという外壁塗装を中心としたリフォームをされている会社の看板で、職人さんらしい実直な感じがとても素晴らしいです。技術に自信が無いと出せない言葉ですね。

 看板右側の縦一列の穴は恐らく電球のソケット群と思われ、この看板が夜に光っていたところも見たく思いました。


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