名前ネタ 一覧

気持ちいいクレーソゲーム

 続けて台湾で見かけた面白日本語を紹介して参ります。24時間営業のクレーンゲームのお店でした。

 「気持ちいいクレーソゲーム」とのことです。ベタな誤字ですが笑ってしまいました。なお、お店の名前は訳すと「クレーンゲーム狂」といった趣きのものでして、気持ち良すぎて昼夜関係なく嵌ってしまうのでしょうか・・・

 またクレーンゲームではこのような機種もありました。

 「れいほうかぞく」という名のゲームの様です。景品は人形やお菓子ではなく何と工具でした。
 筐体にはこの「れいほうかぞく」が至る所に書かれているのですが、他の皆は当たり前に受け入れている一方、私には謎過ぎて受け入れられないというパラレルワールドに迷い込んだ気になりました。


Jīnyù【金玉】:黄金や珠玉、貴重なものの例え

 この日は昼食で焼きそば(炒麵)を食べたのですが、注文時の想像より大分量が多く、食べ終わっての移動中「さっきワシワシと焼きそばを食べ進めていた私は『伊賀野カバ丸』のカバ丸くんの様だった。子どもの頃に再放送で見たアニメも面白かったけれど原作もまた読みたいなぁ。通っていた学校は確か「金玉学院」(きんぎょくがくいん)だったなぁ。」と色々考えていたところに見かけたのがこちらの看板です。

 「金玉旅館」さんとのことです。焼きそばからの連想でちょうど「金玉学院」の事を考えていたところに少々驚きました。

 外観と案内です。建物は夜市の入口に面しておりまして、夜は窓から良い感じの光景が見られるかと思います。「金玉」の文字だけあえてフォントを変えているところはこだわりを感じて良いですね。

 翌日にはこんな壁画を見つけました。

 泰雅族(タイヤル族)の絵に「金玉」と書いてあります。これが何かと言いますと

 コンビニエンスストアであるセブンイレブンの駐車場の壁画でした。「セブンイレブン金玉店」さんとのことで、こちらでお茶とお菓子を買った際に貰った台湾名物宝くじレシートにもその名が記されております。正面は日本にもありそうな面持ちですね。交通量の多い道路に面しておりましてお客は結構多かったです。

 その日の夕方、夜市に向かうところで見つけました。

 「金玉堂書坊」さんとのことです。名前の通り書店かと思いきや文房具のお店でした。折角なのでばらまき系のお土産を購入しています。

 2日間で立て続けに「金玉」表記を見たのですが、中国語では黄金や珠玉を指し、貴重なものの例えの意味ではありまして、それぞれのオーナーさんの思いを感じながらホテルに帰りました。


憧れの「ンョ゛ハー ゛」

 愛媛県に行った折に、足を延ばして有名スーパー「ンョ゛ハー ゛」さんに行って参りました。

 これは風雨に曝されて看板の文字のパーツがとれてしまったことによるもので、実際の店名は「ショッパーズ」長浜店さんです。コロナ禍直前に話題になっておりましたね。公式キャラクターの笑顔もイイ味が出ております。

 元々は正面入口上、現在の赤い看板の位置に設置されていたようなのですが、付け替えの際に話題になっていたこともあり側面に移設された模様です。粋なことをされますね!
 なおお店は品揃えが結構豊富で、粋なところに敬意を表して私の愛媛土産は全てこちらで買いました。

 近所には現存する日本最古の道路可動橋で重要文化財でもある「長浜大橋」があります。のんびりしていてとても良いところでした。


素直な気持ちでシンプルに

 ベビー用品専門店「赤ちゃん屋」さんとのことです。

 ベビー用品を扱うお店だから「赤ちゃん屋」、この直截的でシンプルなネーミングに少々驚きつつも感銘を受けてしまいました。

 私だったらこの名前を付けられたでしょうか。いや決してそんなことはなく、気の利いた風の捻った名前を考えようとしていたことでしょう。日々の仕事や生活に忙殺されてどこか忘れてしまった感覚かもしれません。

 このお店を見倣って今年は素直な気持ちを忘れずに過ごそうと思いました。


發狂的 大馬鹿安の店

 夏に長野旅行に行きまして、その際に確認をしてきました。超有名物件「發狂的 大馬鹿安の店」早川さんです。

 きっと昭和の時代からある看板だと思いますが、私が初めて見たのは20世紀の終わりくらいでして、その頃と比べても建物の外壁共々大分色褪せが進んでいました。思わず「令和になっても残してくださってありがとうございます!」と心の中で叫んでおります。

 「發狂的」と旧字を使っているところ、「大馬鹿」という表現、達磨をわざわざ逆さにしているところ、とその狂気が本物であることがひしひしと伝わってきます。しかし実にイイ味の看板ではありまして大らかな時代に作られたものであることを感じさせます。過去には別のお店でこんな商品もありましたね。
 少し気になって達磨を180度回転させてみました。

 厳めしい顔を想像しておりましたが、意外と優しい顔でした。

 お隣は駐車場になっており「美容室 ジョイ」さんが使われているようです。発狂からの歓喜です。
 お店は大分前に閉店となっている様でいつまでこの建物が存続するかはわかりませんが、全国的に有名なこの「發狂的 大馬鹿安の店」という看板は記念に残しておいていただきたく思っております。

 このブログをご覧の皆様も良いお年をお迎えください。


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