懐かしネタ 一覧

としまえん カルーセル・エルドラド

 3か月前の8月末、閉園直前の「としまえん」の見納めに行って参りました。

 としまえんの思い出は色々あるのですが、遊具で一番思い出深いものは何と言っても「カルーセル・エルドラド」です。

 カルーセル・エルドラドはアールヌーヴォー様式で製作され、以下のような歴史を持つ、世界最古級の美しいメリーゴーラウンドです。

1907年 ヒューゴー・ハッセによりドイツにて製作、ヨーロッパ各地のカーニバルや博覧会にて稼働
1911年 アメリカ ニューヨーク州のスティープルチェイス・パークに移設、2度の世界大戦を回避
1964年 スティープルチェイス・パーク閉園、解体され倉庫で保管
1969年 アメリカから日本に移動
1971年 豊島園にて稼働再開
2007年 生誕100周年
2010年 日本機械学会より機械遺産に認定

 野村沙知代さんのポスターも大いに話題になりましたね。

 ちなみに色を塗る前の木馬はこのような状態とのことです。この木馬も100年以上昔の貴重な物です!

 私は混雑を避けるために朝一番にとしまえんに行き、始発(?)に乗って参りました。その時の様子をお伝えいたします。

 営業前の様子です。


 コロナ禍の中での営業ということもあり、消毒もしっかり行われておりました。

 カルーセル・エルドラド横に期間限定で時計噴水が設置され、時間表示の合間に入場客向けのメッセージが流れております。

 営業直前、試運転の様子です。営業前は色々と撮影が入っておりまして、ここでもドローンが飛んでいます。

 入場開始直後に私の座席の周りを撮影したものです。アールヌーヴォー様式をご確認ください。よくよく見ると所々電球が切れていたり着色がくすんだりしておりますが、100年以上昔から長年稼働し続けているものとは思えない美しさで、スタッフの皆様のメンテナンスの努力が感じられます。


 実際に乗ってみたところの動画です。私が自分で回顧して楽しめる様に目線より撮影しております。

 閉園3か月後の今でも寂しさがありますが、カルーセル・エルドラドは必ずやどこかで復活してくれるものと信じております。
 としまえんのスタッフの皆様、改めてお疲れ様でございました。カルーセル・エルドラドの復活をお待ちしております!


北子安公園 ロボットすべり台

 先日ご紹介した王子六丁目児童遊園のロボットすべり台ですが、何と同型機の存在を知り確認をして参りましてご紹介いたします。比較しながら読んでいただけると幸いです。

 千葉県君津市は北子安公園にある「ロボットすべり台」です。頭のアンテナがありませんが、ロボットの右手が階段・左手がすべり台と王子六丁目児童遊園と全くの同型機です。こちらも何度もペンキを塗りなおした跡があり大事にされていることがわかります。

 横から見たところです。

 ロボットの操縦席?と思しき、顔の内側から外を見たところです。

 実際に滑ったところを動画に撮ってみました。(音が出ます、あと冒頭部が逆光ですみません) 王子六丁目児童遊園よりも大分緩やかに滑ります。

 北子安公園では広場の真ん中に設置されておりますので、後ろ姿もバッチリ見られました。哀愁の漂う良い後ろ姿です。

 こちらのロボットすべり台さんも「さあみんな、おいで」と両手を差し伸べてくれているようです。実際私の撮影前には小学生の女の子たちがアイスを食べながら遊んでいました。いつまでも子供たちを優しく見守って欲しく思います。


るなぱあく もくば館

 群馬県は前橋市にある遊園地「るなぱあく」に行って参りました。1954年に開園した前橋市立のこじんまりとした遊園地です。キャッチフレーズは「にっぽんいち なつかしい ゆうえんち」とのことで、レトロな雰囲気で人気があります。

 私の目的はこちらの「もくば館」です。

 「もくば館」はコイン式の電動木馬が5台横並びになっているシンプルな遊具です。西部劇風の背景が可愛らしいですね。開園当初から存在するもので国の登録有形文化財に指定されており、とてもとても貴重なものなのですが、何と 1回 10円で遊ぶことが出来ます。しっかりされている保守、そして10円で遊ばせてくださるサービス精神に頭が下がります。

 5台の木馬を全て動かしてみたところの動画です。大人は乗ることができないので木馬だけを動かしています。

 後にスタッフさんが話かけてくださったのですが、お母様・スタッフさん・娘さんと3代に渡ってこの「もくば館」で遊ばれたそうで、そんな歴史に触れられ少々感激すると共にとても羨ましくも感じました。

 園内にもう1つ木馬の遊具である「メリーゴーランド」も存在します。乗り比べてみても面白いかもしれません。他の遊具も同様に刺激は控えめの優しく楽しめるものが並んでいます。

 るなぱあくのモットーは「ゆっくり大きくなる子どもたちのために」だそうですが、そこかしこから確かに伝わってくるホスピタリティの素晴らしい遊園地でした。


王子六丁目児童遊園 ロボットすべり台

 このブログも新シーズンに突入ということで、予てより気になり確認をしてきた有名物件をご紹介いたします。

 東京都北区は王子六丁目児童遊園にある「ロボットすべり台」です。何とも言えないイイ味を出されております。また近づいて見ると何度もペンキを塗りなおし大事にされていることが良くわかります。

 横から見たところです。

 ロボットの操縦席?と思しき、顔の内側から外を見たところです。

 実際に滑ったところを動画に撮ってみました。(音が出ます) 想像していたよりも大分勢い良く滑ります。

 このロボットすべり台さんは「さあみんな、おいで」と両手を差し伸べてくれているようで、立ち去る際にとても名残惜しく感じました。いつまでも子供たちを優しく見守って欲しく思います。


柏公園 プッシュホン形すべり台

 千葉県柏市は柏公園にある有名な遊具を見に行って参りました。

 「プッシュホン形すべり台」です。すべり台に設置されたプレートの説明によると、昭和56年(1981年)3月に千葉県の加入電話150万台・公衆電話3万台をそれぞれ突破した記念として、電電公社柏電報電話局より贈られたものとのことです。なお「プッシュホン形すべり台」の表記ですが、促音は心なしか小さめに書こうとしているもののそれほど小さくないまま、拗音に至っては小さくしようとする意識も感じられないので「プツシユホン形すべり台」が正しいのかもしれませんね(笑)

 ちなみに柏公園へはJR柏駅もしくはJR北柏駅から慈恵医大柏病院行きのバスに乗って行くのが便利です。同病院のバス停から徒歩5分ほどです。

 正面以外から撮影した「プッシュホン形すべり台」の画像をお見せして参ります。まずは向かって右側面です。先のプレートはここについております。梯子もここにあるのでこの遊具にはこちらから登るのが正解のようです。

 向かって左側面です。逆側と比べてシンプルです。

 背面のすべり台とすべり台を上から見たところです。コンクリート製ではなくステンレス製であるのが意表を突きます。

 プッシュボタンを上から見たところです。恐らく大抵の子供は梯子ではなくここを登ってくるはずです!

 「この電話機には受話器が無いではないか」と思った方は鋭いです!受話器はこの遊具の向かって左側に「プッシュホン受話器形ベンチ」として存在します。こちらもプレートでは促音も拗音も大きなままです(笑)

 動画も撮ってきましたので良かったらどうぞ。(音が出ます)

 遊具の近くには柏市の戦没者を祀る忠霊之碑がありまして、戦後75年となる今年の夏に行くことが出来、ちょうど良かった気がいたします。

 家庭用の固定電話と公衆電話が今後増えることはないと思いますので、この遊具は完全に歴史的建造物となって行きますね。忠霊之碑と合わせて色々と過去を考える趣き深い散策となりました。


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