ベトナム 一覧

ハノイメトロ 2A号線

 2021年に開通したハノイメトロ(ハノイ都市鉄道:Đường sắt đô thị Hà Nội)2A号線に乗ってみました。

 ハノイメトロ 2A号線はハノイ市の都市内鉄道として計画されている 10路線の内、最初に開通した路線で、カットリン駅(Ga Cát Linh)からイェンギア駅(Ga Yên Nghĩa)までの 13kmほどを結んでおります。メトロと言えどもこの線は地下鉄でなく高架式です。中国の援助で中鉄六局集団有限公司により建設されまして、北京地下鉄のシステムや車両がそのまま用いられております。

 料金は初乗り 8000ドン(日本円で約50円)、2駅以降は1000ドンずつ上がって行き最大15000ドン(約94円)です。なお一日乗車券が30000ドン(約188円)なので旅行者はこれを買うのが便利です。発券されるICカードは改札を出る際に回収されてしまうのですが、一日乗車券購入時のレシートを窓口の係員に見せるとまた次のICカードを発券してくれます。捨てずに取って置いてください。


 改札です。中国の地下鉄そのままですね。

 車内と駅案内表示です。これも中国の地下鉄そのままですね。車内はわざと人の居ないところを写しておりますが、私は日曜日の昼前に乗っており実際かなり空いてはおりました。


 終点のイェンギア駅とレールの最後です。ここから更に南西へと延伸計画があるようです。なお、イェンギア駅のすぐ横には大きなバスターミナルがありまして、ハノイから近郊の街に向かうには便利な場所です。

 下はヴァンクアン駅(Ga Văn Quán)に列車が入ってくるところの動画です。

 初のハノイメトロは真新しくきれいな設備に対し素朴な運営で面白い体験となりました。着工から開業まで紆余曲折あった路線ですが、これから都市が大きく発展する切っ掛けの1つになる筈です。新線が出来たらまた乗ってみたく思います。


過積載のバイク・自転車

 私はベトナムで過積載のバイクや自転車を見るのがとても好きでして、今回のハノイ旅行でも色々と見て回りました。ベトナム人の逞しさを表す良い例だと考えており、見ると元気が貰えます。

 実際には日本同様に違法ではあり、調べてみると 40万ドンから 60万ドン(日本円で 2500円から 3750円)の罰金となるようなのですが、大抵の規則に厳しい公安もこれは取り締まらないのが少々不思議です。他にも運転手が老若男女問わないところ、荷物が多岐に渡っており鶏なども運んでしまうところ、バランスを崩し荷物を落としてしまってもみんなそれほど気にしないところ、等が特徴と言えるでしょうか。

 荒っぽいながらもスイスイ進んでいく様は国の急激な経済成長を表し、荷物を運んでいるのではなく活力や希望、未来などを運んでいる様な気さえしてきます。

 今回の旅行で撮影できた、そんな過積載のバイク・自転車の一部をご紹介いたします。

 下の画像はお姉さんが商品の衣類を袋詰めにして運んで行くところです。梱包から積載、そして1度落としてしまい笑いながらみんなで積み直し、ふらふらしながら出発した後、安定して去っていくところまでを見ております。
 経済発展に伴い過積載のバイク・自転車は少なくなってくると思いますが、今後もベトナムに行く折には注目したいと考えております。

 このブログをご覧の皆様も良いお年をお迎えください。


2023ベトナム プロパガンダコレクション その3

 最後は「啓発もの」です。

 下は「軍民・団結・構築・生活・文化」と書いてあります。軍人と人民が団結して文化的な生活を築くという意味の様ですね。マイクを持って陽気に歌っている軍人さんがイイ味出しています。

 下は「住民と役人は、社会規範と都市文明を備えた街を建設する決意である」といった内容の看板で、街の名前と絵を入れ替えて使いまわしている様でした。それぞれ「8番街」と「ディエンビエン区」の人々向けです。煽っていますね。ベトナムプロパガンダ看板あるあるなのですが、デフォルメされない故ホーチミン主席が描かれております。

 労働組合の紹介看板もありました。「労働組合は、労働階級と労働者による大きな社会の、政治組織である」といった内容です。描かれた人々は笑顔なのでしょうけれど、絵のタッチのせいで目が笑っておらず怖く感じてしまっております。

 最後はこちら「交通文化」「首都の人々の美しい列」といった内容の看板です。実はこの看板を撮影した後、この右10メートル後方で中年女性の乗るバイクが急停止した車に追突するという事故を見ています。幸い怪我も両車両の破損もなかったようですが、漫画の様な出来事であり看板の内容へはまだまだ遠い道のりだと思ってしまいました。

 旅行前、ハノイはきっとプロパガンダ看板が多いだろうと期待しておりましたが、体感ではホーチミンの方が種類も数も多く感じております。啓発すべき国民は向こうの方が多いという事からなのでしょうか。


2023ベトナム プロパガンダコレクション その2

 お次は「周年もの」です。限の悪い年数でもお祝いするところが特徴的です。

 下は「熱烈祝賀 首都解放69周年」といった内容の看板です。「熱烈祝賀」というところがやはり中国っぽい勢いですね。来年は大々的にお祝いするのでしょうか。

 この首都解放記念は違う絵のパターンも存在しておりました。しかし共産党の党旗(鎌と槌)は配いがちな傾向です。

 お次はこちら、首都解放が69周年に対して70周年と限の良い年数でした。

 「人民公安設立70周年記念」といった内容の看板です。私の好きなタイプの人物の入ったプロパガンダ看板でみんなイイ表情をしております。

 最後はこちら建国78周年の看板です。

 「8月革命の精神と9月2日の建国記念日万歳!」といった内容です。こちらも人物がイイ表情をしております。また「建国記念日」というよりは「国慶節」の雰囲気ですね。続きます。


2023ベトナム プロパガンダコレクション その1

 私はベトナムのプロパガンダ看板が、「真面目なんだけどそんなに堅くなく、人物が『ガロ』っぽい独特のタッチ」という理由で結構好きでして、今回も色々撮ってまいりました。(前回はこちら

 まずは旅行前から見てみたいと思っていた COVID-19(新型コロナウイルス)関連の看板からご紹介いたします。

 「発熱・咳・息苦しさを感じたら、直ぐに最寄りの医療機関に行き相談・検査・治療を受けましょう」といった内容の看板です。COVID-19 関連では一番多く見た種類かもしれません。下の画像の様に壁画にもされたりしておりました。

 お次はこちら、印刷ではなく直に書かれておりました。

 医療従事者を描き、「私たち自身のためにみんな家に居ましょう」といった内容の看板です。落書きもされてしまっておりますね。日常生活がほぼ戻った今日としては現状に合わない看板です。

 最後はこれも壁画となっていたこちら、

 「COVID-19 を効果的に予防し制御するために、マスクを定期的且つ適切に着用しましょう」といった内容の看板です。ちなみに2023年11月現在のマスクの着用状況はほぼ日本と同程度で、公共の場や対面接客の場で着ける人が居るといったところです。

 COVID-19 関連の看板は制限が解除され日常生活がほぼ戻ったこともあり、思ったよりも数も種類も少なかったです・・・。続きます。


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